■ センセイだけですが、岐阜にいきます (旅行に行くまでが、長いページです) ■

  87日に数教協全国大会が開催される岐阜へいきます。8月上旬に片付けなければならない

大学での仕事もあるので、88日の分科会に全日出ることに焦点を当てて、87日は(本

当は開会行事などもあるのですが)前泊をすることにしました。

   

というのも、やや話せば長いこだわりがあるのです。

『地域の教育研究会』という学生のサークルがお世話になっている秩父地方に「おきりこみ」

という麺類があるのですが、それと似ているとされるのが、山梨の「ほうとう」。両者ともに

夏向きの供し方があることを知ったのですが、「ほうとう」の方には、あずき というのが

ある。

http://kks-el01.sakura.ne.jp/sot2013/rep801/NSK.htm  (このページのかなり下の方です)

これは、9月までに食べておかないとと、東京を離れて西の方に行くなら、甲府に立ち寄りた

い。そして、中央本線に乗るなら、中央西線に乗る以外に東海道へ向かう経路も確かめて

おきたい。

既に、身延線に乗ることはできました

http://kks-el01.sakura.ne.jp/sot2011/railway/koufu2fuji.htm

(南アルプス市をかつて走っていた山梨交通の軌道を学んだのは、

http://bungakubu.kokushikan.ac.jp/shotoukyouiku/childs/jisshuu10/FT/index.htm )

 

ので、飯田線に。そんなことを思いました。今年(2014年)

の前半は、徳島に、大阪に、米子にと、飛行機にお世話になりましたので、今回の岐阜こそは

と勝手に思った次第。幸いに全国大会の役割は特になかったので、分科会だけに集中しようと、

思います。

 飯田線で(標高を)下ってくると、降りてくる先は豊橋。三重大学で助教授していたときに

愛知教育大学で非常勤講師をさせてもらっていましたが、そのとき、東京→豊橋 を夜行バス

で行って(当時は「伊良湖ライナー号」と言ってました)、名古屋鉄道で、豊橋→知立、

あるいは、豊田市まで夜行バス「ドリーム豊田」で、名鉄・三河線で知立 と、豊橋には、

比較的多く通っていましたが、飯田線には乗ったことが無かったのです。

 

 豊橋と言えば、名古屋鉄道の東端の駅で、名古屋本線に乗れば、岐阜まで乗り換えなし

です。ちなみに近畿圏はJRを使わずに行ける場所が広く、名古屋から大阪・難波は、

近畿日本鉄道。それも、「名阪特急」として新幹線と張り合う勢い。難波から御堂筋線で

梅田に行ってもよいですが、阪神が難波に乗り入れています。

http://kks-el01.sakura.ne.jp/sot2010/rep2010821/index.htm

 

 鉄道ですから、話を脱線させてはいけませんね。本筋に戻します。

豊橋まで行けば、あとはJRに乗らずに、帰りに豊橋に戻り、新幹線で首都圏に戻れば、

「片道切符」になる。これはおいしい話です。というのも、遠距離逓減制 と言って、

普通に同じコースを往復する場合に比べて割安になるのです。もっとも、岡谷を経由する

ことで、距離は長くなったので、がっつり安くなった訳ではないのですけどね。

http://www.desktoptetsu.com/unchinkeisan.htm

がこの事情について詳しい。私鉄の逓減制 よりも、適用の仕方は複雑で、しかし、

賃率の違いは、かなり単純。

 例えば、19961月の、本州3社の幹線では、

距離

0km

300km

600km

 

賃率

16.20円/km

12.85円/km

7.05円/km

 

2014年の本州3社幹線での、距離と運賃のグラフを作ると。

本州3社幹線の表は、2600kmまであるけど、600kmを超えたら直線状に伸びるだけなので、

折れ線となることが分かるように1000kmまでにして、折れ方を誇張したものの、あまり

面白味は無い。なお、本当はマーカーを右端とする階段関数なのだけど、エクセルの都合で、

左のマーカーとを単純に線分で結んでいます。今回の片道切符の距離は、671.4kmなので、あまり

得にはなっていないようだ。がっかり。。

 なお、http://www.hokusosen-unchin-taisaku.com/img/kouunchin/hikaku.pdf

に、私鉄の料金(2010年現在)が出ていた。西武と東武とが微妙に異なっていて、例えば80kmで

西武が、750円に対して、東武は、860円。東武は日光線など北の方の採算がとりにくい区間が

西武より長いので、こうした設定になっているのだろう。小田急は、JRと同じような区間(新宿・

小田原間)での料金の差がよく話題にされるので、小田急のを使いたかったが、上記のサイトには

載っていなかったので、西武とJRの東京近郊特定区間運賃とを比べることにします。

 

私にとって意外なことに西武は、単純な1次関数に近く、JRはむしろ、カーブが下に凸

に見える。東京メトロは、40kmまでと狭い範囲だが、かすかに逓減しているありさまが、

見てとれる。

 JRの場合には、近郊特定区間と幹線とのカーブの接続を滑らかにするためだろう。また、

西武は、他者とあまり競合する区間が無いことや、通勤通学に使うことが多いので、旅行客へ

の便宜を図る逓減制はあまり必要なく、むしろ遠くに乗ることは、採算の悪い区間のモトを

とる意味で、高めの設定をしたいということだろうか。

 こうなってくると、やっぱり小田急の運賃が気になる。

http://www.odakyu.jp/common/pdf/eigyo.pdf にちゃんと表が載っている。

 

小田急の方は、20144月改訂の10円単位の運賃。だから消費税が上がったあとのデータなので

他社より高めになってしまっている。

 

 この4社ともに、途中下車はできないので、長い片道切符を作ったとしても、

利用者にとっては、あまり利益はない。切符を作るコストとか考えると、初乗り運賃に

よって、切片(初期値)が正の1次関数となることはうなずけるところだろう。

 

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通勤の帰り道に、寄りやすい切符の買えるところだったので、渋谷のみどりの窓口を

利用した。あとで気付いたことだけど、ここは、私の記憶が正しければ、宮脇俊三さんが

最長片道切符を、びっちり書き込まれたレポート用紙を窓口に示して買われたところ。

 私の場合は、それに及ぶべくもないが。。

 窓口は、数か所開いていて、順番に次の方こちらへどうぞと、Queueの先頭に

なった人が呼ばれる。私は若い男性の窓口だった。上にあるように特急の指定席もとった

ので、窓口氏、指で中央線、飯田線と空をなぞる手振りをして、「豊橋で2泊されるので

すね」と念をおす。飯田線が87日で、東海道新幹線の上りが、89日なので、切符

だけをみれば、それは順当な判断。正しくはその間、名鉄(名古屋鉄道)を岐阜まで往復し

岐阜に2泊なのだけど、そんなことをJRの社員さんにいうのは嫌味なので、単純に

「はい」と応える。

 豊橋、飯田線、岡谷、甲府は、JR社員さんにとっては常識的なところだろう。

ただ、1ヵ所、窓口氏時刻表の索引地図を調べていた。切符をみたら、私が申し込み

用紙にかいてない、「川岸」が経由地としてあった。

多分、申込書にはそう書いたはず。

   新宿→甲府→岡谷→飯田→豊橋→新横浜→菊名

 

# 「川岸」って飯田線の駅ですか?

と聞いたら、

$ 正確には、辰野線の駅ですね。岡谷と辰野の間の駅です。

と窓口氏。先ほど調べていた索引地図を示してくれて、

$ ここはこんなふうに三角形になってまして、

# ああ、なるほど、塩尻には途中下車できないですよ って意味ですね。

そんな問答をした。

 ちなみに、後で調べたら路線の付け替えで、支線となった旧・中央本線 のようです。

http://www.geocities.jp/wv_shinano/newpage3.html

 

 なお、岡谷-飯田間は、普通列車なので、特急券は不要。Yahoo路線情報によると

岡谷(1335)―(36駅 中央本線)―(1545)飯田

1日に2往復しかない、特急伊那路に乗るには、これを使うしかないようだ。

 

(卒業研究2014 へ戻る): http://kks-el01.sakura.ne.jp/sot2014/index.htm

(実際の旅行については、): koufu.htm