今年度の学外研修として,

関西算数授業研究会

2010.8.21.

http://www.ikeda-e.oku.ed.jp/math2/mathmath/index.htm

へ参加しました。

実は,3年前にも学外研修で参加しています。4年生にとっては,教員採用試験の2次が気になる時期なのですが,そのときも今回も,幸か不幸か4年生が居ないので,ここに決めました。

・安易に既存の権威に依拠しない。

・若い人を中心に

という息吹が感じられる,面白い研究会だと思っています。

 

 会場は,大阪教育大学附属池田小学校。もちろん日帰りではいけません。学生さんは前日の8月20日の夜行高速バスを使い,関西に入り,研究会に参加しての帰りも,同じ夜行バス。つまり大学からの補助一万円は宿泊費には使わないという倹約プランでした。

その夜行バスの車内集合ということで,学生さんに私のチケットもとってもらいました。今回のゼミ生2人は,町田が近いということで,ハーバーライト号を使います。町田バスセンター22:53発。私は自宅から町田は遠いので,念のために9時台に町田駅についてゆっくりと夕食。さて,下見として10時ごろバスターミナルへ。ところが,ハーバーライト号の乗り場がありません。さてはと思い,小田急の町田駅近くへ戻り,バスセンターとは,要するに小田急の駅近くの駅前広場ってことがわかりました。22:30にバスセンターの待合室に腰を下ろしていると,まもなく学生さんもやってきました。雑談をしばらくしているうちに,10分くらい前にバスが横浜から着きます。Good Timing です。教訓:夜行バスの乗り場は、しっかりと確認しましょう!

 

 

ハーバーライト号は,厚木から東名高速に乗って,京都経由で大阪。大阪までは乗らずに京都で降りました。かつて,歌謡曲に「なのにあなたは京都へゆくの」というのがあったとゼミ生の二人に話をしましたが,

http://ongakukan.music.coocan.jp/musicstudio/5-naha/mnanonianatawa.html

をみて「チェリッシュ」が歌っていたことがわかりました(1971年というから,私は中2だったなぁ)。で,京都で降りた理由は時間の節約のため。ハーバーライト号6:30ごろ着のはずが,早めに6時ごろ着。

 

3列シート、2階建てのバスでした

 

京都の駅は,山陰線,湖西線のターミナルであるとともに,もちろん東海道本線,新幹線の駅でもあります。そこに北陸方面とか関西空港行きとかの列車も入ったりしているので,JRの駅だけでも,様々な経緯で付け足されたホームがあります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E9%A7%85

そのため,0番線やら,山陰1番とかが生まれたことがありますが,いまは,0番のさらに北側に30〜34番線。新幹線でも10番台で,20番台を越えて30番台ですが,数の大きさで記録を持っているとか。バスは,駅の北口に当たる,つまり新幹線とか近鉄とかとは逆の口に着きます。それを南北自由通路を使い,途中用(トイレとかネ)を足しながら歩けば7時には悠々新幹線などのある南側の八条口に着くとの計画。

 

ちょっとここで,話しは脱線。南北自由通路へ向かうエスカレータに乗る前に,「あ,関西では東京と反対で,右に乗って,左側を空けるんだよね」と知ったかぶりをしちゃいました。『そうかぁ。それテレビでみたことあります。ここ関西ですものね』と感激の様子。

もっとも,鉄道会社などの設置者にとっては預かりしらぬ話で,左右均等に,走らず歩かず静かに立っていてくれた方が,安全だし,機械の寿命も伸びるはず。でも,先を急ぎたい人を思って乗客の中から自然発生的にできた慣習です。名古屋は確か,東京流のように見えました。関東の「関」は箱根ではなく関が原のようです^^;)。

この違いはどうしてなんでしょうね。関東では,エスカレータは車などで走る感覚だから走行車線は左で追い越し車線は・・・なのでしょうか。そうすると関西のエスカレータは右側通行? そういえば関の東西を問わず,駅の右側通行・左側通行は駅によってまちまちです。こっちの方は設置者がどちらかを決めるので,駅の形状によってまちまちになるのでしょうが,エスカレータは設置者が決めないので,乗客の慣習は雌雄を決めたのでしょうね。

私鉄だけを使って旅行をしようとすると,豊橋(名古屋鉄道)から姫路(山陽鉄道)までJRを使わずに移動することができます。でも,小田原から豊橋へ鉄道でいくにはJRを必要とします。・・・とすれば,名古屋は関西流のはずですね! 新幹線の乗り場あたりでの観察でしたからほかではどうだか知りませんが、暇があったら調べてみたいです(でも、暇は定年までなさそうだなぁ。。)。

 

> 夜行バスでの往復でしたかぁ!! お疲れさまです。

> で、名古屋のエスカレーターの乗り方は東京式です。

> (参加は、男子学生だけなのですねぇ・・・)

と、ここを見てくださった名古屋ご出身のS先生からコメントもらいました。ありがとうございます。

 

ま、この私の知ったかぶりのお蔭で、センセイ1名,ゼミ生2名,計3名の一行は,『あ、そうですね。こっちこっち』とセンセイの乗り方に感心したり,『あれ?』「あ、ごめん間違えた!」とセンセイの乗り方を修正したり、大いに盛り上がり,かつ,混乱した一日を過ごしました。東京に戻ってからもしばらく右と左の混乱は残ったそうです。これだと韓国でレンタカーを借りるのは,よっぽど考えた方がよいですぞ!

 

 

そして,7時にはガスト京都南口店(エル・イン京都1階)の朝食バイキングが開きます。でも,まだまだ30分ほど時間があるので,タクシーを使って伏見稲荷まで往復。極々簡単にお参りするのにタクシーで往復するのにだいたいぴったりでした。京都大学の外側だけ見るとかも,ちょっと考えたけど,これに来る前に「鹿男あをによし」のDVDを借りてみていたもので,何か伏見の狐さんにご挨拶したくなったのです。「鹿男・・・」では,動物園に隠居されているとかの説が書かれてましたけど。ガイドブックに書かれているところなのでガストは7時でも満員状態。ともあれタイミングよく朝ごはんにありつけました。お稲荷さんのご加護感謝します。

 

index.files/kyotomorning.pdf

ここまでの写真は7枚まとめて上のリンク先のPDFに

 

「お客さん、これから?」,「ああ、そうでっか。ほなJRで?」,「新快速でっか。あれはええなぁ。わてらみたいに,車つこぉてても,大阪いくには,あれですぅ」と,京都に長年すんではりそうな,タクシーの運転手さんと私の会話を,後ろの席の二人は,「あ、生の京都弁きけた」とおもうてたみたいです。

 

これもまた、関西弁ネタです。

 あるゼミ生さんが,関西って,「マクド」って言うんですよね・・・と一言言ったばかりに,「関西弁の呪い」に掛かった (あ、このフレーズ『算数の呪い』って絵本があるので、それをモジったのです) 私は,Book Offでつい,

                  大谷晃一『大阪学』(新潮文庫)

を手にとってました。実は本を売りに行ったのですけどね。(2010.8.31.

大阪では何でもすぐに省略して呼ぶ。まず地名が多い。大阪は上本町六丁目を上六と

省略する・・・。(p.96)

確かに、「上六」で検索したらいろいろなサイトがヒットします。「大阪学」を続けると・・・,

        MacDonaldだから,マックが正しい。ところが,大阪ではマクドという。しかも「ド」にアクセントを

        付ける。                                   (同じくp.96)

さらに,

        大阪の省略法は,・・・原語などは考えない。とにかく三音にする。  (p.97

 

いえいえ、私がそう申している訳ではありません。単に引用しているだけなのですヨ。

 

 

そのタクシーの運転手さんとの会話通り,京都で湖西線からきてそのまま姫路まで行く新快速に乗ります。実は,京都から池田までいくのに,阪急でとも考えました。阪急は,京都線,宝塚線,神戸線と3つの主要路線があって,それらを梅田(JR大阪駅に連絡する私鉄の駅を「梅田」といいます)から十三(ジュウソウ)まで束ねて6台の電車が通れる複々線以上の様相。同じ会社で,京都−池田で行けば運賃が安くなるからです。

 でも,JRは八条,阪急は四条を通っているので,ガストから阪急に乗る前に京都市営地下鉄・烏丸線に乗らないとなりません。また時間も気になるので,ちょっと奮発してJRに乗りました。ちなみに,京都は碁盤の目のような道路がってことは有名ですが,四条烏丸と烏丸四条はどう違うって,ゼミ生にクイズ。どちらも駅の名前ですが,前者は阪急の駅,後者は市営地下鉄の駅。京阪三条のように,路線の名前を先につけてそれからどこかを言うのです。

 宮脇俊三さんが自伝をインタビューに答えて語った『私の途中下車人生』(角川文庫2010・単行本は講談社1986)という本がありますが,

 

例えば,京阪三条の駅ですね。停まっている電車を通路がわりにして,こちらのホームからあちらのホームに移動できるようにしたり,関東ではやらないようなことをしています。特別料金をとるわけでもないのに,特急にテレビをつけたり。・・・ダイヤの組みかたなんかも,関西の私鉄のほうがきめこまやかですね。p.185

 

新快速に乗ったところは,編成と編成をつなげた途中の運転席のみえるところ。電流計の真ん中が0で,加減速の時には正負に触れる。慣性で速度一定に走るんだねと、物理学の講釈。「あ,130km/時!」途中、ほとんど止まらない電車で20分ほどで大阪につき,駅と駅の間がやや長い通路をあるいて阪急宝塚線に乗って池田。池田からちょっとまた歩きます。途中のコンビニで昼ごはんを仕入れて,だらだらと坂を上って,・・・

 

つきました。

 

このあとは,私を含んだ3人が,小学校の低中高に分かれて,分担して授業をみたり協議会に出たり。主要なオシゴトでしたが,記録の方は見ている授業に夢中でおろそかに。でも,昼食のランチルームでそれぞれの見た授業の情報交換。

 

 

私がみたのは,3年の円の導入と4年の面積(写真は協議会の様子。かなりの満員)。

大阪にあまり来たことのない,ゼミ生2人ですので,この研究会を15:20に失礼して,阪急で梅田まで戻ります。お目当ては阪急32番街29階の「鶴橋 風月」。

鶴橋というのは,環状線の南にある駅で,東京で言えば東新宿・新大久保のようなコリアン・タウンです。大阪ならチェーン店がどこにでもあるお好み屋さんです。それも,庶民的なミナミの地名をつけた店のキタにある支店をなんでお目当てにするか。ま,一口に言えば眺望です。それも窓際の席を確保するには,混んでいる食事時ではだめで,夏ですからまだ日が長いけど,明るいうちがシャッターチャンス。阪急を茶屋町口で降りて,駅と線路の下に作られた阪急3番街を散策しながら,午後5時あたりに阪急32番街(阪急の32階建ての建物という意味でしょう)。

 

阪急三番街・かわいい水族館(なんと無料でみることができます)

 

阪急32番街・「鶴橋風月」からの眺望

建物の高さが高くて、値段は高くない店でした^^;)y

 

ここらへんの写真は,またPDFでまとめておきます。ええと,メニューは,牛スジねぎ(ねぎは中に入れますか?上に乗せますかと聞かれ,分からなかったので店員さんのお勧めに従い,乗せる方で。ほかの店ではキャベツの代わりにネギが入るネギ焼きというのがありますが,ここではキャベツも入ります),モダン焼き豚玉(要するに広島風。焼きそばが中に入ります),トンペイ焼き(メニューを見たら餅とかチーズとかを入れるというのもありましたが,プレインなもの)。

 「お飲み物は?」と聞かれて,これからまだまだ歩くので,単に「水を」と応えたら,まだ空いていたこともあってか,店員さん,お冷をかなり頻繁に持ってきてくれました。暑い日で汗をかいていたので,大変助かりました。おおきに!

 

index.files/hankyuu32St.pdf

 

これは,みなさんご存知かとは思いますが,関東と関西のお好み焼き屋さんの違い。東京では自分で焼く(もんじゃとかもそうですね)のですが,関西では店員さんが焼いてくれます。

 (動画です)

お好み焼きができた仕上がりの様子。

 

それから,大阪市営地下鉄・御堂筋線に乗って,大阪ミナミの繁華街,難波を目指します。『鹿男あをによし』では,平城京,平安京と並んで,旧都として,難波京が挙げられていましたね。大阪も,道路が碁盤目のようになっていて,南北に走る道路を「筋」といいます。キタが阪急という大資本が開発した,ちょっとハイソは気分の町であるのに対して,ミナミは庶民的な町。その違いを肌で感じてみましょう。

 

 御堂筋線は,大阪で一番古い地下鉄。東京の銀座線・丸の内線と同じく,パンタグラフではなく第3軌条から電気をとっています。これは地下鉄の梅田駅の北方面への電車が入るホームの上。かつてはこの照明が島式ホームの真ん中だったのですが,新しく南方行きのホームを付け足したので,このような照明は北方行きのホームだけしか見られません。この天井の高いところへ,ややレトロな照明。大阪も地下鉄作ったでという,大阪人の意気込みを感じるのは私だけでしょうか。

 

 

もちろん立ち席ではなくて,この券とは別に指定券をとっています

 

さて,難波は南海電鉄,JR関西本線,近鉄奈良線,市営地下鉄の御堂筋線(1号線)・千日前線(5号線)・四つ橋線(3号線)が乗り入れています。

<クイズ:あとひとつ鉄道が乗り入れていますがなんでしょう>

でも,JR環状線の内側にあたるので,環状線に乗るには,今宮か天王寺まで,関西線に乗る必要はあります。

御堂筋線を降りて,北に向かってやや戻る感じで,道頓堀。その北側は東京・新宿の歌舞伎町のような賑わい。右に曲がって日本橋(ニッポンバシ)。さらに右折でその筋を歩くと,黒門市場(東京で言えば、アメ屋横丁かな),でんでんタウン(東京で言えば、秋葉原電気街),またその北側は千日前で東京のカッパ橋のような食品のディスプレイ・サンプルなどを売る町。多くの要素がギュッと詰まった街でした。残念ながら千日前と道頓堀の間に当たる法善寺横町は他日に期さないとなりませんでしたけど。さあ,難波の高架の駅が見えてきました。

明治18年に南海の前身の駅が作られてから,様々な事情でいろいろな会社の変遷があったためか,南海の駅と,JRの駅とはかなり離れていて,その間に近鉄の駅があります。そこで問題となるのは,帰りの高速バスの乗り場の確認。南海の駅ビルにも高速バス乗り場がありますが,南海の定期券売り場に「案内」とも出ていたので,「難波OCATの高速バス乗り場はどちらですか?」と聞きます。『あ、それはJRの方ですね』。そこで,かつてかなり歩いたという記憶をもとに,動く歩道,なんばウォークとかに助けられながらも延々と歩きました。

 歩きつかれて,バス乗り場を確認してから,そのビルの5階。3年前にも御世話になった喫茶コーナー,英国屋さんへ。腰を下ろしたら立ちたくなくなって長居してしまいました。

 

イチゴ・フラッペにのっていたソフト・クリームを食べちゃったあとに撮ったデジカメ映像です

 

そんなこんなで,午後8時すぎに入ったここですが,バスの時間までには,まだまだ長いです。こんなときには寝込んでバスに乗り遅れることを防がねばなりません。複数でいるときには話をしながら互いをつつきあう。うゎ〜まるで冬山で遭難したみたいだ!

 でも,こんな目的があまりなくて,いろいろなことをしゃべるというときに,日ごろは当面のことに追われてしゃべることのできないことをしゃべることができます。3年前は,小数÷小数の筆算での,あまりの処理の仕方で学生さんを試してみて,意外と忘れていたことから卒論のテーマの糸口が見つかったということもありました。『初等教育専攻の他の先生から,文章を読み書きするのは,やっぱり本を読んでいるかどうかが効いてくると伺ったのですが,確かに私は本を読んでこなかった』という学生さんの話。確かに,教員採用試験の小論文もそうですが,先生になったら学級通信やらなにやら,文章がかけないと大変は大変でしょう。「そうねぇ。確かにこのごろ本を読まないよね。長くて難しい小説とかを読めるのは読書家だろうけど,文章の読み書きという実用的な目的の役にはあまり立たないかもしれないね。中学生とか(特に男子校の)に勧めるときには,食べ物の話とエッチな話。例えば,邸永漢さんの『食は広州にあり』(中公文庫)なんかは,短いエッセイが集まった本だから読みやすいし面白いと思うよ」

 「司馬遼太郎さんって知ってる? 紀行文なんだけど,いろいろと飛ぶんだ。何かをみると他の何かを連想して,そっちに話が飛ぶ。でも博学の人だからそれはそれで面白い。その博学が一息ついて,『いま,私はオホーツクに居る』と今居る場所に戻ってくる。もとは週刊誌に書かれたものなので,短い連載の単位に分かれているのでこれも読みやすいね。」宮脇俊三さんのことも話しましたが,こっちの方は鉄分の習性がやや入ったかな。でも中央公論の編集者として,北杜夫さんの『どくとるマンボウ航海記』とか,『世界の歴史』とか,面白い本のプロジューサーとしてもよい仕事をされた人です。

 「そうだねぇ。私自身を振りかっても,1週間に一度ものを書くって習慣を高校生のときに持ったことがあるけど,それって文章を書くには役立ったし,B5・1枚の分量はというペース配分のコツが分かったりするね。」・・・でも,今の学生さんにそんな機会があるのだろうかと,ちょっと考えました。はい,あるにはあるのです。それは卒論。卒業論文というのは長いA415枚以上という作品ですが,それを分けて考えると4章あって,それぞれの章が4節あって。その16の節をA41枚の文章と思えば,文章を書く練習を16回もできることになるのです。

 

難波駅にて。阪神の車両に「大和西大寺」行きの行き先表示。かならずここで乗務員の交代が為されます。

 

 あれ? キミの「桜橋口」ってのは難波じゃなくて,梅田だよ・・・というひと騒動も実はあったのですが(難波の高速バス・チケット売り場の係員さん,とても親切に対応して下さってありがとうございました)無事学生さんをバスに乗せてから,私は日本橋のワシントンプラザホテルを目指します。「学生さんは援助金の枠の関係で2連続の夜行を使う気持ちはわかりますが,先生は・・・まあ,お若いというわけではないので。」との忠告を素直に聞いて,1泊することにしました。単に寝て翌日朝ごはんを食べて,8:05上本町発の近鉄名阪ノンストップ特急に乗って名古屋へいき,新幹線に乗って昼過ぎに東京に着くだけのことでした。ええ,道頓堀で豪遊みたいなことはしませんでしたよ。でも7時からの朝食バイキング,7時にいったら既に混んでいました。旅行ビザ緩和の影響があってか,中国からのお客さんが多いように思います。たこ焼きが出てました。

 

 さて,近鉄については,どこから話しましょう。2つありますが,はじめに左の写真(日本橋の駅で撮影)について。

近鉄,近畿日本鉄道は,いまはひとつの会社ですが,いろいろな会社を合併してきた歴史があります。三重県の方には「内部線」(「うつべ」と読んだかと思います)という軌間が極端に短い電車もありますが,大きく分けて新幹線と同じ軌間の線と,JRの在来線と同じ軌間の線があるのは,軌間の違う複数の会社を合併したときの名残と言えるでしょう。国土地理院の地形図に,軌間が表示されていることがありますが,奈良あたりで線の入り組んだところでは,軌間がどちらかによって何線なのかがわかるってこともあるでしょう。

 

上本町の駅には,地上ホームと地下ホームとがあります。

 地上ホームは,櫛の形をした「頭端型」。ここが始発駅として設計されていたときのもので,近鉄デパートもこの駅の上にあります。しかし大阪の他の私鉄などに乗り換えることを考えると,難波に線を延ばした方がよいと,難波行きの線を作りそのホームとして地下ホームがあるのです。

 ノンストップ特急(とはいっても、大和八木から名古屋までがノンストップなだけですが)が,地上から出るかと思ったら,難波からの列車なので,地下からだとわかり両方のホームを行ったり来たりしましたが,時間に余裕があったので無事乗車できました。

 

 そしてもうひとつは,

近鉄・日本橋の駅のホームにて

 

 

阪神・難波線が,2009年にできて,尼崎からの線路が近鉄の難波のホームへ乗り入れているのです。だから,(神戸の近くの)尼崎発,(奈良県の)大和西大寺行きという電車ができるわけですね。東京の総武線と横須賀線とか相互乗り入れするのもニュースでしたけど,これは会社が違う乗り入れですからちょっとびっくり。3年前には見れないことでした。

 それもたまたま阪神と近鉄の奈良線との軌間が同じだったからできたのですね。阪神も阪急も山陽電鉄に乗り入れているので,軌間が同じはず。JRと京都・大阪間,大阪・神戸間私鉄が張り合っていた地域ですから,こうした軌間でも工夫されていたのでしょうね。

 

 さて,いまわたしは,近鉄特急の車内で名古屋を目指している。。・・・^^;)y

このごろ東京の電車では,新しい車両ではテレビ級の解像度をもつディスプレイが,ドアの上にあって,次の駅の案内とかコマーシャルとかニュースとか,流してますよね。近鉄のノンストップ特急では,京阪特急でテレビがついているところ,つまりデッキに出るドアの上にこのディスプレイがついているのです。ええ,それだけだったらそれほどびっくりしませんが,東京の電車でやられている使い方の他に,ときどきスイッチが変わって、運転席のカメラから見た前方が映るのです。そう,まるで飛行機でやるような。近鉄特急は,全席前を向きますからこの映像がぴったりするのですね。横のドアの上だと進行方向ではないので違和感があるでしょう。

 ま,どんなものか話したくて,デジカメで動画を撮ってみました。

 

 (動画です。左の画像かここをクリックして下さい)

これが運転席カメラから撮っている前方の画像です

 

 Click

このような使い方もしています。

 

え? これが卒研算数かって? そりゃ算数の授業研究会に行って,そこの内容は学生さんの中にしみこんだから,ここに書くまでもないでしょ。

でも,一言感想を聞いたら,授業内容も面白かったけど,先生と子どもの様子を見せてもらって良い感じだなぁと感心しましたとのこと。

 確かに,比較的若くて,算数の授業に熱心な先生でもありながら,子どもを生かすこともしっかりされている心意気が,それぞれの先生の個性として現れていることは,学生さんによい影響があったかと思います。私にとっても今回も参加してよかったと思いました。

 

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