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今年度も,共同研究者としてお招きいただきました。

 

【「湘北教育研究集会」、821日(水)12:4015:30 厚木中学校】

 

 

久々の対面での開催。手で触るということの大切さ。

お土産,レポート。

 

数教協の『算数・数学おもちゃ箱』などで,これまで何回か

ご披露してきたものです。

鏡を使った だまし絵。  C07)MirrorZ06e.doc

 実は,この「だまし絵」もあることを子どもに気づく

ための仕込みがなされていますね。

 

このところ,各自治体での「授業スタンダード」が

定められていて,それに合わせた授業が求められています。

授業創りがやりやすくなるという長所が指摘されている一面も

あるとは思います。

 

しかし,子どもも,教員も,予め仕組まれた,一種の「儀式」

のようなものに参加している疎外感って気にしませんか?

 「本時のねらい」の板書をみて,フムフムとわかる子どもなら

授業をする必要がないのではって思ったことがあります。

 また,下手すると,授業プレイヤーのスイッチを押すだけが

教員の仕事になっちゃうと,面白みのない労働になっちゃうのでは

ないかって思います。

 

中学の教員養成に長年携わっていますが,学生さんには,

1.「本時のねらい」(同僚に言う言葉)

2.「主発問」(子どもに,活動のきっかけとして提示する言葉)

の区別の大切さをお話しています。

 実は難しいのですが,

・・・と,手ごたえのあるコメントをしてくれる学生さんもいます。

 

また,「まとめ」も,これらに関連するけど,必ずしも

一致するものではない。そんなことを具体的な教科書の見開きの

教材研究を通じて,学生さんと一緒に考えています。

 ≪この授業に関しては,日数教(大阪)大会での助言者資料 参照≫

◎ 実際の授業では…

・ 計算結果を出さないように,[Ctrl+ “i”で,初期化したものをまず見せる。

・ スーパなどで,スイカの「糖度」が表示されていけど,どれくらいかな?

・ 調査員が調べた場所の違いとか,畑の肥料や水やりの具合とか,特有の性質が影響しないように,データをカードに書いて,そのカードをシャッフルして,そこから28枚「無作為に」選んで,縦横に並べたものと思ってください。

・ 7行それぞれに,PQRS4列があります。各行にその4つの平均を出すように仕組んでおきました。これを,V列としておきましょう。

[ここで問題1です]スイカ1つずつのデータ7件のS列と,4つの平均の7件であるV列とを比べると,それぞれの列の値は,  

あ)V列の方がいつもS列よりも大きくなる傾向があるので,V列の平均は,S列の平均よりも大きい。

い)逆に,V列の平均は,S列の平均よりも小さい。

う)いつも,V列の平均と,S列の平均とは等しい。

え)時と場合によって異なるが,V列の平均は,S列の平均と大体等しい。

[ここで問題2です]S列と,V列との,データの散らばり方について,当ててみましょう。(そしてその予想の根拠は?)

ア) S列の散らばり方は,V列よりも大きくて,2.5倍以上。

イ) S列の散らばり方は,V列よりも大きくて,2倍程度(1.5倍〜2.5倍)。

ウ) S列の散らばり方は,V列よりもやや大きい。

エ) S列の散らばり方は,V列とほとんど同じ。

オ) S列の散らばり方は,V列よりもやや小さい。

カ) V列の散らばり方は,S列よりも大きくて,2倍程度(1.5倍〜2.5倍)。

キ) V列の散らばり方は,S列よりも大きくて,2.5倍以上。

 

意見交換をしてから,プログラムを作動させます。「sheet1」を見てから,「グラフ1」のシートに切り替えて,箱ひげ図を見る。ここでいう「散らばり方」は,「箱の長さ」として長さで比べるということに素直に進めるか・・・と思います。

 

 標本数が大きいと,大きすぎるのと,小さすぎるとの合わせて「平均化」されるから,あまり散らばらなくなる…ってことが,「まとめ」で出てくれば,しめたものです。