11月14日(日)

 

この日は,座長の担当も発表もないので,ちょっとゆっくり出かけました。

昼はPME Japan の総会。毎年この論文発表会の前日の金曜日に行なわれ

ていますが,今年は特別に日曜日の昼休みを利用しての開催。

 予算・決算,役員の人事などの「総会」のあとは,筑波大の院生さん4名が

ブラジルで行なわれたPMEに参加し,それも発表もされたことの報告も

ありました。飾らず謙虚な発表で,興味深く聞きました。

 

 

宮崎での論文発表会は帰りの交通の関係か,午後2時すぎに閉幕。帰りの飛行機は

予定が確定する前にとっていたので,19:40ごろの羽田行きにしていました。

 ちなみにこの日は横浜で行なわれていたAPECの最終日で,「羽田上空が飛行機で

いっぱい」の状態で,管制から各空港からの出発時間割り当てガあるとのことで,

出発は20時過ぎになりました。

 

 さて,お昼過ぎの宮崎大学に話を戻します。昨日のように乗り合いタクシーで市街

地へ。東国原知事が就任して,観光地ともなった県庁で降りる人もあって,私は駅まで

行き降りました。するべきことは,時間つぶし。ミスタードーナツでおやつを買って

ちょっと駅ビルのお土産屋さんを冷やかして30分程度はつぶれました。ただ,駅ビル

にあったはずの本屋さんが無くなっているのがちょっと痛い。

 自宅でインタネット・カフェがあることはチェックしていましたが,場所がちょっと

分かりにくかったので(入口が通りに面してはいなくて,通りと垂直であっただけでした)

駅の観光案内所で教えてもらい15時くらいに入会金100円を払い,2時間パックを申し

込みます。2時間で500円。安いです。どうせ駅前に戻るからと,宮崎大学へ向かう乗り

合いタクシーに乗る前にコンピュータの入ったキャリーつきバッグをコインロッカーへ

預けていました。だから,まずメールチェック。依頼されていた書評の執筆要領が届いて

いました。幸い手元に途中まで書いていた資料もあったので,この2時間の間に仕上げて

送信。ソフトドリンクでも悠々500円の元が取れました。インタネットの会員券はカクして

増えるばかり。。

 このインタネット・カフェで,「宮崎駅前」を検索したら,宮崎駅とその駅舎についての

記事のあるWikiペディアがヒットしました。カタカナ名前の方(つまり欧米人の人)の

設計によるもので,そのデザインの都合で漢字で「宮崎」と掲げることができなかった

とのこと。しかし駅前広場での通路標識として「宮崎駅→」をいまでは見ることが

できます。

 宮崎駅は県営鉄道の駅として発足したもので,さまざまな歴史を持っていますが,いまの

駅舎は,駅が駅の東西を遮断していたのを改善しようと,街作り戦略の一環としてデザイン

されたもの。駅は4番線まであって,2つの島の両側に線路を配していますが,この島の

それぞれに対応する改札口があります。駅ビルを出ないでも線路に沿っての方向を自由に

歩けるようになっています。また鉄道が高架になっているので,東西の歩行も自由に行なえ

ます。盛り場からやや遠い駅ですが,食事やちょっとした買い物のための場所としても機能

するデザインです。このような島にそれぞれ改札口を作る設計は,Wikiペディアによれば

帯広駅にもみられるとのことでした。

また,自動改札口ではなく駅員さんが立っている設計になっています。男性の駅員さんの

ときもありますが,30年前の自動改札の無かった時代とは違って女性を積極的に登用されて

いるのかなと思いました。

 こうした風情は,ちょっとしたショッピング・モールのようですね。

ただ,逆に鉄道の利用者が,3番線から1番線へ乗り換えるのに,いちいち改札を

出ないとなりません。でも,空港へ向かう線路が,日豊本線から分岐するのはお隣の

南宮崎駅。宮崎駅では南行きと北行きと島を分けることができるので,そうした乗り

換えは極々特殊な場合のみなのでしょう。

 早めの夕ご飯を戴きに「八代目」という店に入ります。宮崎名物の冷汁(ひやじる)

定食を頼みましたが,これって夏のものですから,11月に食べるのは観光客ならでは

の行動でしょう。キュウリが利いていて,ちょっとお酢が感じられる夏向きの味を

楽しみました。食べ終わって,まだまだたっぷり時間がありますが,ホームへ上がって

しまいましょう。

 

 

さながら九州独特のデザインの電車の博覧会。おっと,奥の方の電車然とした

車両,実は気動車(ディーゼル)です。その証拠に,パンタグラフがありません。

 

 

 

写真は取りませんでしたが,1両に1ドアの車体を持つものもありました。

ちょうど車両の真ん中に1対(進行方向の左右に1つずつのドア)があり

ます。昔の客車は,デッキが車両の両端にあって,隣の車両のドアに隣接

させてドアがあったのですが,それなら1両あたり1ドアとほとんど同じ

ですから,車両の真ん中に1つでも差し支えはないでしょう。

 ちなみに東京では山手線の混雑対策で考えられた1両あたり6ドアの

設計も,近々ホームドアの導入で,全部4ドアに戻るとか。

 

 

かなり余裕を持って、宮崎空港着。手荷物預かり,金属物チェックを

早目に済ませました。上は2階からの撮影ですが,「復興」という文字を

目にして,ああ、と思いました。

 9月だったかTBSラジオの番組で伊集院 光さんが,口蹄疫のとき

に宮崎は,大変な苦渋の選択をしてくれたけど,そのお蔭で被害を全国へ

広げることを食い止めることができた。畜産県宮崎にとってみれば,

多くの牛を防疫のために殺し,台風がきたり地震がきたりとに相当する

壊滅的な被害を受けているのだけど,その大変さと,宮崎県,よく

苦渋の選択をして下さいましたと,我々マスコミはもっと強調して良い。

そんなことを言ってたことを,この「復興」という文字をみて思い出

しました。

 「がんばろう宮崎」という言葉がやっと理解できたほうに思いました。

がんばりましょう。宮崎県。・・・という気持ちをもって空港出発構内レスト

ランで,マンゴー・ソフトクリーム550円をいただきました。

 

 

 

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