20103月の教科書図書館ツアー

 例年8月に行なっている教科書図書館ツアーですが,参加者数が多くなるのを防ぎ,さらにゼミ生の顔合わせを兼ねて,2008年度は卒業研究算数の人だけ3年生としての卒業研究1が始まる4月の前の3月に行なうようにしました。2008年度は3人のゼミ生でした。2009年度は居なくて,今回2010年度は2人。2人と3人じゃ微妙に違うよねと,2年生の必修科目,教科教育法算数で話をしていたら,「え,私も行きたい!」という声が掛かり,じゃあ算数の卒研生の優先で日時を複数決めて,催行人数2〜8人ということで募集することに。最後の回の授業で手を上げてもらったら,315日に9人。じゃあ,16日に移ってもいいって人はと聞いて、315日に6人,316日に3人で催行することに。

 結局当日,風邪引いたり,都合が悪くなったりで,両日とも1人ずつ参加者が減って,この写真のようなメンバーになりました。

 

March 15

March 16

 

じゃあ,今度はセンセイが入って下さいと,気を利かせてくれた人もいて,さて,カメラ・パーソンは誰だったでしょう。。

 

315日は夕方から雨という予報でしたが,家に帰るまでは天気が持って夜半に雨が降り,その雨が16日の午前中まで残るかという予報も,この家を出る前には上がっていました。16日はコートを着ないでも済むような暖かな1日でした。

 卒研生2人の応援をしてあげようと,他の卒研の人も参加してくれたことになります。(な〜んと315日に参加予定の算数の卒研生2名のうち1名は風邪で不参加(お大事に!)だったけど。)2月,3月と,授業がないので学生さんの顔を見る機会がなくて,何か何のために私は雇われているのだろうと,さびしく思ったり,つらく思ったりする時もありました。でも,こういった機会に会って私が元気をもらった感がありました。うん,悪くない2日間でした。

 ツアーのメニューは例年とほとんど同じです いろいろな見所(過去の記事から)歩く距離をなるべく効率よく回ろうとちょっとずつ改良はしています(今のコースを開拓していたときの記事)が。でも,参加する学生さんにとっては初めての経験。その驚きを大切にしようと思います。教師って子どもにとっての1回だけの,あるいは,初めての経験に毎回付き合うことになるのですよね。それが楽しみでもあり,ちょっとだけ苦労をしなくてはならないところかなと,いまさらながら思いました。

 

=========(学生さんの感想:その1)===========

教科書図書館ツアーに行く前は、すごく真面目な感じなんだろうなって思っていました。

実際にすごく真面目なものでしたが、それだけでなく楽しめるものでした。

最初に向かった場所は教科書図書館。ここでは、いろいろな国、時代の教科書が

置かれていて1日ずっといても飽きないし、ためになるもので「こんな図書館が大学の

近くにあったらな」と率直に思いました。

神保町には本屋が多いなと思いました。懐かしいマンガや変わった教具、中国のマンガ、

絵本を読むクマがいること、昔の本が1500万で売っていたこと、ニコライ堂など、見所

満載でした。

 また、今回のツアーの準主役といっていいのが、ランチタイムとティータイムです。

自分がだれかと来たときに自信を持って紹介できるおいしいお店でした。

 今回のツアーはどこにどんなものがあるかを紹介してまわるものだったので、自分が

これからの必要に合わせて、活用したいなって思います。今日はありがとうございました。

<そうですね。こうしたツアーでは、連れて行ってもらっているといった受動的な意識に

なりやすいのですが、そうなると、モノゴトを覚えにくかったりします。未だ見ぬ異性の

素敵な人でも、自分の子どもを含めた家族でも、人によって想定する人は様々でしょうが

自分にとって大切な人を案内してあげるならどうしようか・・・みたいなことを考え(と

いうか妄想し)たりしながらツアーに参加すると収穫が多いかもしれませんね>

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神保町・上海朝市にて

そう言えば,自分の卒研でもお呼ばれを昨日して,その後も起きていて,きょうの4時に寝て6時に起きてきましたという人もいましたねぇ。昨日はお寿司で,きょうは中華バイキング,ひゃあそれはすごい。

 

 

『うちの父からも,神保町にでも連れて行こうかと誘われたこともあるのですけどね。この年頃だと自分の父親とだと,何だか気恥ずかしいじゃないですか。』食事をしながら,そう言っていた学生さん(女子)もいました。「へ〜え,じゃあこんな写真見せたら,嫉妬に狂われそうだなぁ」と言ったら,『これ,とてもおいしいですね』と,話題を変えたりして。

 

=========(学生さんの感想:その2)===========

先日は楽しいツアーをありがとうございました。

遅くなりましたが、感想を送ります。

あの日、1番印象に残ったのは、やはり教科書図書館でした。

あそこまでいろいろな教科書がおいてあったことにびっくりしました。

日本の昔の様々な教科書や、外国の教科書などいろいろありましたが、私は特に

外国の教科書に興味があったので、気がつくと興味のひかれた本を片っ端からひ

っぱりだしていました。

外国の日本語を教える教科書を見て、日本語はこういう順に教えるんだ!とか、

アメリカの英語の教科書をみて、私たちが日本の高校生=アメリカの小学6年生

くらいなんだ!とか、韓国にも書写があって、ハングルにもとめ、はね、はらい、

などがあるんだ!とか…あげたらきりがないです。

昔の日本の教科書も特徴的でした。

分野別の教科書のタイトルが具体的で、おもしろかったです。冷凍・冷蔵、野菜、

など…。()  <あ、職業系の高校の教科書ですね>

1日中いても飽きないだろうなあと思いました。もっともっと様々な教科書をみ

てみたかったです。

そのあとの街探検()も楽しかったです。

あんなに本屋さんが並んでいるところに初めて行ったので、びっくりしました。

個人的には、本を置くと読んでくれるくまさんがかわいくてまた行きたいですね。

(笑)もちろんお昼の中華バイキングと近江屋洋菓子店(ちょっと詳しく書いた記事)

のドリンクバーもコースをたくさん歩いた途中のちょうどいいところにあって、たく

さん飲食しました。おいしかったです。ご馳走様でした。

あと直接の感想ではないのですが、私も人に街を案内できるくらいになりたいな

あと思いました。<イエイエ、もうすでにうちの専攻だけ通用の神保町師弟(city

Walkインストラクタに認定しております  1回の辞令交付(笑)の記事

ので、どうかご活躍のほ・ど・を!>

さまざまな知識をつけたいなと思った1日でもありました。

いろいろとありがとうございました。

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==========(学生さんの感想:その3)===========

図書館ツアーに参加して

 

3月16日、貴重な体験をしました。

教科書図書館は私にとって日本の教育の歴史を目にすることができる場所です。

 すみ塗り教科書は聞いたことがあるけれど、見たことはなく、実感みるのと

聞いていたのではやはり想像してたのとは違い、想像してたより墨っぽくなく、

意外ときれいでした。

<実物ではなくて、墨を塗った状態を複写した復刻版だったからね>

ほかにも外国で使われてる教科書や日本がこれまでに使っていた教科書などがあり、

教師を目指す人は一回は絶対いったほうがよい場所だと思いました。

また、神保町での本屋さんめぐりはとても面白かったです!

マニアックな世界から、かわいらしい世界までつれていってもらいほんとに

たのしかったです!

このような貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました。

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==========(学生さんの感想:その4)===========

今日はとても貴重な体験をすることができました。本当にありがとうございま

す。

 教科書図書館と聞いて、最近の教科書から昔の教科書までそろっているのはな

んとなくですが想像できましたが、海外の教科書があんなにも多くおいてあると

は思いもしませんでした。時間が限られていて大まかにしか見れませんでしたが、

さまざまな国の教科書を見ることができて良かったです。また、日本の昔の教科

書で学習活動が教科書で定められているのがあったので、指導案が作りやすそう

だと少し思いました。

 児童書が多く置いてある書店ではやはりクマのぬいぐるみ一番印象的でした。

すごいなと思う反面、あれだと子どもは簡単に飽きてしまうだろうと思いました。

どのような場面で子どもたちに使うと効果的なのでしょう?

<いやあ、初めて来た人に、“へ〜えすごい”と思わせて、また来て見ようと思わ

せたならば大成功です。そうやって何回か来るうちに次第に本そのものに、親し

んでいくことができれば、また新しい魅力を発見するでしょうから>

 古書センターやカルタ店はおもわず買ってしまいたくなるようなものがいっぱ

いあったのでとても楽しい時間をすごせました。

 歩いてる途中に歴史的建造物を見たりやその地域の名前の由来等を知ることが

できてとても勉強になりました。ご馳走にもなりましたし、一日本当にありがと

うございました。また機会があれば今日見学した所にまた行きたいと思います。

<ええ、ぜひどうぞ。機会がなさそうでも、無理やり作って>

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そういえば,参加した学生さんのうちの1人が,千石2丁目と1丁目とを区切る,いま歩いている道に交差する道の先を指差して、

「ほら!」。建築中の東京スカイツリーが,ちょうど映画《Always 3丁目の夕日》が描いた東京タワーの作りかけのような姿を見せていました。

「バイトを終えて家へちょっと遠い道のりを歩いて帰るときに,あれみえるんです。」なるほど,そんな方角なんだね。

 さすが,なりたての教科書図書館ツアーのインストラクターさんです。素敵なガイドをありがとう。

 

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