【第3日へのリンク 第3日 】
日数教(日本数学教育学会)の総会を兼ねた,全国研究大会が福岡県で行われています。
その高校部会の分科会助言者として依頼されたので,福岡県にきています。
この学会は,8月に現職の先生方の発表を中心としたこの会と,院生などの
発表を中心とした「論文発表会」を11月にしています。11月には卒研算数全体で
学生ともども奈良へ行きますが,今回は私だけで福岡入りです。
このところ航空運賃は早めに手続きをすると,かなり割安になるので,往復の航空券と
ホテルとがセットになったものに申し込んだまではよかったのですが,来る前に,
気がついたのは。 かなり恥ずかしい間違えですが,後との関係で白状しなければ
なりません。全国研究(福岡)大会というので,前の日に福岡空港に着くような
飛行機をとっておいて,それに前泊のホテルをつければいいやと軽く考えて,博多・
中洲のホテルをとったのです。でも,福岡県には政令指定都市が,2つあります。
福岡市と北九州市。会場は北九州市の方だったのです。それも川崎と横浜(神奈川県の)
とは違って,福岡市と北九州市とは新幹線でいうと1駅違う。あしたは6時起きで,
朝ご飯は電車の中かな。せっかく朝食バイキングがついたホテルだったのに!
さて,前泊は福岡市ですので,空港から天神まで地下鉄で行って,遅めの昼食をとることにします。
「もつちゃんぽん」。ま,名物を1度で食べられそうな。天神の三越で,おやつの「いきなり団子」
と夕御飯の弁当を買います。
福岡市の空港は福岡空港ですが,JRの新幹線の駅は博多。西鉄のターミナルは天神。
それらを市営地下鉄空港線が結んでいます。また,地下鉄に西鉄やJRが一部乗り入
れています。
このように,駅それぞれに家紋のようなマークがあります。地下鉄では駅の雰囲気が
似ているので,降りる駅か手前の駅か間違うことが多いですが,このマークでわかる
ので便利ですね。
これは中国語(簡体字)の案内ですが,他にも英語のと,ハングルのとがありました。
おとなり切符という制度があって,天神と中洲川端のような隣の駅まで行く切符が100円で買えます。
それも,Fカードという磁気のプリペイドカードを買ったので,
1000円で買うと,1100円分乗れる。この1駅分を戻るのに,
Fカードで,おとなり切符を買わせてもらいました。
中洲川端駅を降りて,泊る予定の Best Western 福岡中洲 inn
の周りを歩いていたら,こんな感じの建物が。
日本生命九州支店の建物としてかつて使われていたもののようです。残念ながらきょうは
月曜日なので休館日。(cf.第3日 )
ちなみに、この日は気づきませんでしたが,翌日の8月7日夕方6時半過ぎに、
ここの手前のファミリーマートあたりに、ラーメンの屋台が出ていました。
昭和通りというようです。
これを写真にとってから左に折れて,地下鉄の通っている通りに戻ろうとしたら,その
途中に「ディスカウント・コンビニ」。なんとも矛盾してそうな名前ですが,それも24
時間営業。
確かに安い。
http://kks-el01.sakura.ne.jp/sot2012/index.htm
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中洲ってのは,福岡市の繁華街。かつてタモリさんがテレビに出始めたころ,中洲産業大学教授
を名乗っていたことから名前だけは知っていましたが,那珂川と博多川とにはさまれた地帯だから
中洲です。
泊る予定のBest Western 福岡中洲 inn 。インタネットの口コミ情報をみると,
狭いとか,すごく細いビルだとかいろいろと書かれていましたが,覚悟して
行ったせいか,それほどでも…と思いました。ベッドの横でこうしてパソコンで
これを作っています。
そうそう。このホテルの前の歩道の敷石は,
正三角形の敷き詰めでした。
この日に,ちゃんとしたお仕事は、写真などとるどころではなかったので、
鉄道と夕ご飯の話だけになりますが。
早朝6:30に地下鉄に乗ることにしました。それは特急ソニック3号目当てです。
ちなみに博多のエスカレータも東京式と気がついきました。左に立って、右側を開けています。
名古屋もそうですから、なんで京都・大阪・神戸だけがと不思議になりますね。
博多駅にて
これは普通・快速の車両。
特急ソニック登場。
その車内にミッキー登場?
網棚ではなく、航空機のそれを思わせるような。ただ、中が見えないためか
忘れ物をしないように座席の前にさりげなく注意が貼ってありました。
博多から折尾まで特急に乗って、快速に乗り換えて戸畑。
折尾は鹿児島本線に3番〜5番乗り場を使います。1・2番はどうなっているのか不思議に思っていました
が、帰りにちょうど3番で特急を待つことになってわかりました。
折尾は大正モダン風な駅舎があるのですが、1・2番は【西口】にあります。プラットフォームの幅が大変に
狭い、編成の短い 若松行き・直方行きが発着するもの。
自宅に帰ってから「折尾駅 駅舎」で検索したら、http://www.railwaystation.jp/ekisya/orio.html
がヒット。
>1891(明治24)年に、筑豊興産鉄道(現;筑豊本線)が開通した時に、
>九州鉄道(現;鹿児島本線)と交差し、
日本初の、鉄道線路の立体交差をしたところとのこと。
夕ご飯は、昨日はチャンポンだったので、やっぱり博多に来て、白湯・細直麺
を食べないとなんでしょというわけで、博多で乗り換えるときに寄りました。
あとは阪急のデパ地下でおやつを物色。食べすぎちゃいますね。
この日は10時のチェックアウト。飛行機まで時間があるので,第1日に休館日だった
レンガ館に。これは日生九州支店・福岡の博物館・文学館と生まれ変わった使われ方を
しているもの。2階の8角形の場所は,日生当時は,診察室として使ったところとのこと。
生命保険だけあって,罹患状況についての診査が大切だったようです。
また,重要文化財の中では珍しく,昔のトイレが現役で使われているところとのこと。
もっとも,トイレはちゃんと改装されていて,きれいな水洗でしたけど。当時の衛生状態
から,トイレは別棟としてあって,隣接していますが,屋根つきの廊下でつながっています。
文学館としては,いまも使われていて,過去の展示の図録も購入することができます。
2006年12/01〜2007年01/14 の『福岡ミステリー案内 赤煉瓦館事件簿』(¥1000)を
購入。その2ページに,「松本清張の『点と線』によって一躍全国に知られた西鉄香椎駅
の木造駅舎が,高架線化によって取り壊されることになった。それに伴うお別れ会には、
大勢のミステリーファンが集まり、<事件現場>を歩いて感慨にふけったという。小説
発表から半世紀近くが経過した今日、西鉄と旧国鉄の香椎駅周辺はすっかり様変わりした。」
とありました。土地出身の作家のこと、土地を舞台とした作品のこと。さながら格好な
福岡市案内になっていました。筑豊は炭鉱の町であったことも。
その後,中洲川端駅近くのドンキホーテのお隣のツタヤで,飛行機の機内や待ち時間での
暇つぶしに本を買って,空港へ。
・西村京太郎,2012『十津川警部とたどる時刻表の旅』角川ONEテーマ21。
p.123にJR九州の特急ソニックのことが出ています。国鉄から分割民営化の直後に次々に
新型車両を走らせたうちの代表格。
空港に着いたら時間があるので,羽田行きは国内線第2ターミナルですが,
第1ターミナルを覗いてみました。テレビカメラを肩にした大勢の報道陣が到着のゲートに
待ち構えています。ちょうどロンドン・オリンピックの時期ですから,誰か九州へ凱旋の
到着をするのかな。
混雑は避けて,… 。昼食時の混雑も避けましょう。
昼食は空港の第2ビルディングの3階のレストランで,カレー・チャンどん。ちゃんぽん風で,
麺はうどんです。
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