Logoの本を書きました

 

Logoで知る認知科学 1999.01.20.

東京電機大学出版局TOKYO DENKI UNIVERSITY PRESS 発行

 

人工知能の研究は、人は単純な条件反射によって学習するだけではないと

ことを明らかにしました。これがもとになって認知心理学が生まれ、それは

心理学のみならず、他の学問分野とも関連をもち取り込み、認知科学と呼ば

れるようになっています。

 Logo は、プログラムを作る考えるという環境で人がどのような学習をするか、

試行錯誤やモデル化という自己と外界との関わりに注目しているプログラム言

語で、認知科学とも大いに関わりをもっています。また、人工知能開発言語

Lisp をもとに初心者にも扱えるように工夫された言語でもあります。

 エッシャーの作品に左手を描いている右手を初めの左手が書いているという

作品がありますが、上に述べたような輪環を、Logo を使って認知科学の前史か

ら体験的に学ぼうと言う企て。「アニマル」という簡単な人工知能のプログラムが

わかることを目標としています。かつて、表計算ソフトの解説本の著者であった

ユニークな助教授は、不埒な試みとして^_^;)、再帰的定義やリストなどを卑近な

例を用いて説明しています。

 

初歩的なものから、やや専門的なものまで、具体的なプログラム例を収めまし

た。本を見ながらキーボードから打ち込むのは、ちょっと不効率だなぁと思われ

る読者へのサービスとして、TeX のソースファイルを下のリンクによって公開

しています。次のことをどうかご理解の上ご利用下さい。shusi.html